遅延、頓挫などの原因のほとんどが、人間関係であるといっても過言ではない。
企業のしがらみからくる人間のエゴはそれぞれに千差万別であり、また目指す方向により複雑多岐にそのベクトルが違う。
ただし、共同物流の必要性をきちんと理解し、その構築のためには参加メンバーが胸襟を開いて各社の経営の現状を正確に把握して、迅速な対策を打ち出していくと様相はガラリと変わり、取り組みにも勢いが出る。
中小企業にとっても、いまがその正念場にあるといえる。
いかにして勝機をつかみ取るか。
そのバックボーンになるのはなにか。
それをつくりあげるにはなにが必要なのか。
中小企業経営者には熟考と選択、そして再編への決断が迫られている。
共同物流への取り組みは、基本的に企業トップの協議により進められていくものであるが、各社の内部におけるコンセンサスワークがおろそかになるようでは、最適な結果を享受できない恐れもある。
たとえば「社長のいうことは一応理屈では理解できるが」という社内から反論が出るようであってはならない。
社員である彼らは、日々の業務に忙殺されることになじんでいて、共同物流という未知のものに対する免疫がない。
このことに対するなんらかの対策を講じておく必要がある。
従来のやり方に限界を感じているのは経営トップだけではない。
社内にもそれぞれの見解があるが、社業にどう反映させていいかわかっていない。
そこに共同物流という壮大なテーマが、唐突に出現したらどうなるか。
企業として共同物流を構築するために参加してくるメンバー同様、社内におけるコンセンサスワークを十分に図っておくことが、1企業が混迷から脱出する早道になる。
そのためには、あらかじめ討議のための時間が必要である。
これまで、共同物流が持つ重要かつ緊急な意味合いを述べてきた。
改めていうまでもなく日本経済は、明治維新あるいは第二次大戦直後に匹敵するような厳しい変革を迫られている。
あらゆる分野で、国際間競争に耐えうる構造への転換を時代が強く要求している。
なかでも戦略的物流効率化、すなわちロジスティクス構築は企業経営上最も重要な戦略であり、21世紀ビジネスの生命線ともいえる。
ここでは、共同物流に取り組むに際してどのような手順で進めるのか。
その具体例と、共同物流における情報システムやマテハン導入のポイントを紹介する。
ここで述べたコンセンサスワークが、共同物流構築の出発点となる。
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